メニュー
プロジェクトマネージメントレポートの作成方法
14分程度でお読みいただけます
プロジェクトマネージメントレポートの作成方法
プロジェクトマネージメントレポートはプロジェクトの現状をまとめたもので、ある時点でのプロジェクトの状況についての正式な記録です(多くの企業は現在独自のテンプレートを持ちPM全員が使用しており、レポートの書式や詳細は各社によって異なります)。 プロジェクトマネージメントレポートはプロジェクトの規模や複雑さによって週1回、または月1回提出し、プロジェクトの状況や差し迫った課題を把握するためにプロジェクトのステークホルダー全員に提供されます。プロジェクトマネージメントレポートはほとんどの場合1ページですが、詳細を求める方のために別表やリンクが提供される場合もあり、状況によってはかなり詳細に渡って報告されることもあります。例えば政府が提供するテンプレートは10ページに及びます。
プロジェクトマネージメントレポートに含まれる内容
プロジェクトマネージメントレポートには、業種、業界、およびプロジェクトの種類に関わらず、以下の重要項目が含まれていなければなりません。
プロジェクトを特定できるすべての情報:
- プロジェクト名
- プロジェクトナンバー(存在する場合)
- プロジェクトマネージャーの氏名
- プロジェクトのスポンサー
- プロジェクト開始日
- 完了予定日
- 顧客名と顧客に関する情報
- レポートの提出日
プロジェクト成功の評価基準:
- プランに対するスケジュールの進捗状況。プロジェクトは予定より早く進んでいますか、遅れていますか?
- 現在までにかかったコストと予算の比較。予算を下回っていますか、上回っていますか?
- 現在のスコープとプランの比較。プロジェクトが開始してからスコープが変わりましたか?どのように変わりましたか?
- 予定していたリソースと実際のリソース。リソース不足または割り当て超過がありますか?
- リスクの概要。対応が必要な高リスク因子がありますか?
- 品質に関する現在の状況。品質テストは行いましたか?問題がありましたか?
以下の情報も追加します:
- プロジェクトの変更管理。これは通常プロジェクトに対する保留中または承認されたリクエストのアップデートです。
- 対応策。前回のレポート以降の主な対応策や決定事項についてのハイレベルな概要です。
- 決定すべき事項。重要な決定事項がある場合は、その内容、決定者、期限についてここで報告します。プロジェクト管理プランに対するスポンサーからの承認などがこれに含まれます。
- 今後のマイルストーン。期限が迫っている成果物やマイルストーンについて報告し、認識を広めます。
プロジェクトマネージメントレポートの作成方法
プロジェクトマネージメントレポートを作成する際は、以下を考慮してください:
- 簡潔にまとめて結果や成果を報告する。ステークホルダーが知る必要のない詳細は省き、長文を使わず箇条書きにます。毎週10ページにおよぶレポートを書いても読む人はほとんどおらず、実際にプロジェクトを管理する時間もなくなります。
- 読み手を理解する。ステークホルダーが理解できるよう、技術的な内容や専門用語は避けます。
- 状況を説明する。成果物の納品が2週間遅れると言うような書き方ではなく、その遅れがプロジェクトに与える影響、および解決に向けてどのような対応策を取っているかを説明します。ステークホルダーは問題がどの程度深刻であるかを知らなければなりません。
- 対応を求める場合は明確に説明する。ステークホルダーに対応してもらいたいことがある場合は、いつまでに誰に何をしてもらう必要があるかを明確に記載します。
- 視覚的にする。プロジェクト管理ソフトに含まれるプロジェクトマネージメントレポートのテンプレートを使用すれば、ステークホルダーはレポートの詳細を読む前に、どのプロジェクトに課題が発生しているか、またどの領域に苦労しているかが一目でわかります。幹部社員は毎週多数のレポートを受け取りますので、読みやすいレポートを作成することが大変重要です。