今年、プロジェクト管理は大きく変化します。 世界では、実際の出来事や文化的なイベントが、業界におけるプロジェクト管理の新しいトレンドを形成しています。 今年は、プロジェクト管理全体の概念が変わってしまうかもしれません。 このトレンドを知っておくために、最も注目すべき変化と、近い将来に予想される変化についてご紹介します。

プロジェクト管理における最新のトレンドとは?

誰もがプロジェクト管理の将来的なトレンドを知りたいと思っています。最新の業界の情報は、その先何か月も、プロジェクト管理チームに確実に影響を与えるからです。

様々な働き方をするチーム間でコミュニケーションを高める

パンデミックの渦中においても、その後においても、モチベーションを保つためには効果的なコミュニケーションスキルが必要です。 つまりリモートで作業するための「必要なツール」と「専門知識」が求められています。 現在のプロジェクトマネージャーは、リモートワークにおける課題に対処するために、システムをどのように活用するかを知らなければなりません。 より良いコミュニケーションは生産性を高めるだけでなく、パンデミック後の職場におけるメンタルヘルスも改善してくれます。 

ハイブリッド&リモートワークの効率を最大限に高める

世界規模のパンデミックがピークを過ぎたとしても、ハイブリッドな働き方のモデルは、今後も主流であり続けるでしょう。 従業員どうしが対面でやりとりすることには多くのメリットがありますが、 このようなやりとりには、それを適切に管理するための新しいテクノロジーと方針が必要になります。

戦略を成果と結びつける手段としてアジャイルを導入する

2022年、企業は自社のチームを、アジャイルで「変化にすぐに対応できる」ようにしておく必要があります。 チームには、汎用的だけれどもカスタマイズできないフレームワークではなく、自分たちのニーズに合った戦略的なフレームワークを選ぶための知識と経験が必要です。 

ここ数年、プロジェクト管理のプロセスを改善するためにアジャイルメソッドを導入する企業が増えてきました。 私たちは、今後数年にわたりこのメソッドの導入が増えていくと予想しています。 

プロジェクト管理における今後のトレンドの予想

Wrikeでは、今までの経験と調査に基づいて、「プロジェクト管理において注目すべき今後のトレンド」を以下のように考えています。 これらのトレンドについて深く掘り下げ、今年の目標について、そして数か月間の業界の予測について、さらに理解を深めましょう。

1. 完全なリモートプロジェクトチーム

コロナウィルスの大流行に端を発して、多くの組織は在宅勤務の方針について改めて考えるようになりました。 結果として、アメリカの多くの労働者は完全な在宅勤務、または部分的な在宅勤務に移行しました。 これは、プロジェクト管理が従来のオフィスだけに制限されなくなったことを意味します。

仕事によっては、チームのメンバーが一堂に会して行った方が効率がよいものがあります。 たとえば、チームビルディング演習は対面で行った方が時間がかかりません。 一方で様々な課題はありますが、リモートワークには、従業員が世界中のどこからでも仕事をすることが可能になるなど、 組織が優れた人材を引き付け、保持する上で役立つ数々のメリットがあります。 

また、フルタイムで働く従業員は、様々な場所に分散したグローバルなチームのメンバーとして仕事をすることが増え、オンラインのソフトウェアやアプリを使用してコミュニケーションや連携を行うようになっています。 このような状況で、テクノロジーは大きな役割を担っています。 ミーティングはZoomで行われ、タスクはプロジェクト管理ツールで追跡され、スケジュールはすべてオンラインで作成されてチームメンバーに配布されています。 

リモートワークは今後も増え続けると思われるため、プロジェクトマネージャーは、あつれきを減らして仕事の効率を高める方法を考える必要があります。 そこで問題になるのは「フリーランサーやリモートワーカーを導入すればプロジェクトは改善できるか?」ということです。 この問いに対する答えが「Yes」なら、テクノロジーの複雑さを理由に導入を躊躇する必要がありません。適切なテクノロジーがサポートしてくれます。

2. プロジェクト管理ツールの重要性が高まる

プロジェクト管理は従来、目標を実現し、リスクを管理するためのツールでした。 しかしここ数年、その範囲は拡大し、様々なアクティビティや取り組みもプロジェクト管理の対象となっています。

組織は、プロジェクト管理ツールを使用して戦略を実行するだけでなく、その戦略に関連したポートフォリオや様々なタスクも管理することができます。 これにより、詳細な情報に基づいた決定を行い、より多くの 価値を提供したうえで、組織の重要な目標に対する進捗を改善することができます。 

プロジェクト管理ツールの利用に影響を与える社外のトレンドもあります。 人工知能や機械学習の台頭によって世界が変化するにつれて、膨大なデータを収集し、分析する必要性が生じ、プロジェクト管理はその影響を受けるようになります。 具体的にこれらのトレンドがどのように展開していくのか予測するのは難しいですが、大半の専門家は、このトレンドは避けられないものであると予想しています。

3. コラボレーションの強化に注力する

2022年の末には、プロジェクト管理の真のデジタル変革が完了するはずです。 ここで言う「真のデジタル変革」とは、オンラインツールを使用して、複雑なメールのやりとりだけでなく、チーム間のコラボレーションや調整を行うことを意味しています。

リモートワーク、ハイブリッドワーク、フレキシブルワークという選択肢が新たに増えたため、従業員は場所を問わずに働くことが可能になり、企業は従業員からより質の高い成果を得ることができます。 チームが地理的に分散しているメリットはありますが、このようなチームで従業員のコラボレーションを高めるのは容易ではありません。

この問題を解決するために、多くの企業がオンラインのプロジェクト管理ツールを導入し始めました。 たとえば、リモートの従業員が社内の従業員と顔を合わせてコミュニケーションするために、マルチメディア対応の会議を利用しているチームもあります。 また、Wrikeのようなプロジェクト管理ソフトウェアを使用して、アクティブなすべての取り組みを対象に計画、スケジュールを行い、その進捗を監視しているチームもあります。

今年、どのようなツールを使用するとしても、明らかなことがあります。それは、「今後もグローバルなパンデミックに対応していく中で、地理的に分散している他のメンバーと適切にコミュニケーションを取る方法を知ることが、極めて重要であり続ける」ということです。

4. 様々なタイプのソフトスキルを理解する

一般的にプロジェクトマネージャーは、自身の役割を適切に遂行するために、様々な運用エリアにおける一定レベルの専門知識が必要です。 ただし、ソフトスキルを適切に組み合わせることができないと、チームのメンバーを効率よく管理したり、最適な結果を得たりできない可能性があります。

何よりも、目標を明確に伝え、すべての関係者とうまくコミュニケーションをとれることが非常に重要です。 そのため、プロジェクトの成功には、共感力、意思決定、リーダーシップといったソフトスキルが必要不可欠です。 行動の模範となるにしても、職場文化の方向性を決めるうえでも、チーム全体のパフォーマンスの改善には、このような能力を持ったプロジェクトマネージャーが重要な役割を担っています。 

なぜなら、プロジェクトマネージャーは、プロジェクトが完了するまで、一日の終わりにチームメンバー間の「協働」のレベルを判断することになるからです。

どうすれば一歩先を行き、自身のソフトスキルを向上できるでしょうか? ここでは、実践するためのヒントをいくつかご紹介します。

  • 他の人が考えていること、感じていることを憶測で決めつけない。 ディスカッションを奨励し、プロジェクトで重要な事柄は必ず文書で伝える。
  • 従業員が自分らしくあること、プロジェクトの計画に貢献し、個性を表現することを奨励する。
  • 仕事以外にも、従業員の生活について質問し、個々のメンバーとのつながりを深める。
  • 自分のためにも他の従業員のためにも適切な謝罪のしかたや言い争いを解決する方法を学ぶ。
  • フィードバックを受け入れる。 そうすれば、常に学び、向上できる。

5. 身体的・精神的なストレスを回避することにポイントをおく

2022年には、従業員の定着よりも従業員の能力開発が課題になり、新しいチームメンバーは、最適化されたトレーニングプログラムを受けて早く慣れ、委託された作業をすぐに行うことが求められると予測されます。 身体的、精神的なストレスを回避することは、従業員の幸せと健康を維持し、チームメンバーとして仕事を続けてもらうための重要な要素になります。

お気付きでないかもしれませんが、チーム全体がスムーズに仕事を進められるようにする方法はたくさんあります。 その方法についてご紹介します。

  • 目標と期限を決めて、「期待するもの」を明確にする
    そうすれば、チームメンバーは自身の得意なものに注力することができます。 また、同じ作業やプロセスを誤って繰り返してしまう、ということがなくなります。
  • スケジュールに柔軟性を持たせる
    誰でも、時間的にもっと柔軟に働きたいと考えています。 このため、チームメンバーが頻繁に監視されずに働けることが重要になります。 仕事は決められた期限が守られて初めて完了できます。 問題が発生した場合は、それに対処し、関係者がもっと楽に作業できるように注力します。 また、従業員が仕事をする場所についても、より自由に選べるようにして、 1週間または1ヶ月に最低1日は、在宅勤務の日にします。 さらに、地方に住んでいたり、完全に在宅勤務になっている従業員に対しても、必要になったときにはオフィスに出社して仕事ができるようにデスクを用意しておきます。 
  • 職場文化に「フィットネス」を導入する
    スタッフメンバーがエクササイズをする時間を確保できるようにします。 具体的には、オンサイトのヨガクラスやウォーキングミーティング、毎朝グループでストレッチをするといった小規模のアクティビティを通じて、スタッフをサポートします。 
  • 叱るより褒める
    優れたマネージャーは、チームメンバーの努力を認めて、 良い仕事をしたときには個人的に褒めたり、その成果について週次のミーティングで簡単に公表します。 その頑張りをささやかながらも認めれば、プロジェクトに対する今までの感じ方が大きく変わることがあります。 

6. アジャイルな手法に今後も注目が集まる

アジャイル開発とは、開発者がこれまでのタスクやプロセスをどう管理すべきかを知らなくてもプロジェクトを迅速に開始できるようにするための原理です。 アジャイルな手法を利用すると、チームはプロジェクトを複数のステージに分割し、作業をシームレスに管理することが簡単にできるようになります。 また、プロジェクトの関係者とより効果的にコラボレーションすることができます。

リモートワークの柔軟性があらためて重要視され、コラボレーションするための方法がますます注目を集めている今や、アジャイルは必要不可欠であり、適応性が高いだけでなく、完全にカスタマイズが可能な手法です。

2022年、Wrikeはプロジェクト管理にどのように貢献するか

Wrikeは、新しいプロジェクト管理のトレンドを先取りするために必要なあらゆるサポートを備えた、将来の働き方へとチームを導くためのプロジェクト管理ツールです。 このツールにより、複雑なプロジェクトフェーズの管理、チーム間や部門間のコミュニケーション、シームレスなコラボレーションが実現できます。 

  • 複雑なプロジェクトフェーズの管理
    複雑なプロジェクトに対しては、「期待されるもの」と「予算」を確実に実現するための段階的なアプローチが必要です。 また、プロジェクトの成功を左右する可能性のある様々な依存関係を特定し、理解するためのチームの取り組みも必要です。 Wrikeの「多くのフェーズを含む複雑なプロジェクト」のテンプレートは、大規模で複雑なプロジェクトの管理をシンプルにします。 このテンプレートには、様々なフェーズやタスクがあらかじめ定義されており、プロジェクトのチャートビューで参照することができます。
  • チーム間や部門間のコミュニケーション
    プロジェクト(特にハイブリットチームやリモートチームが関係しているプロジェクト)が成功するためには、コミュニケーションが不可欠です。 円滑にコミュニケーションするためのプランがなければ、チーム間や部門間で誤解を生じやすくなります。 このテンプレートは、チームや関係者とコミュニケーションするための一貫した手順を作成するのに役に立ちます。 プロジェクトのスケジュールを作成し、関係者が各自、必要な最新情報をすべて追跡することも可能です。
  • 関係者全員でのコラボレーション
    リモートワークをする人が増えていることをうけて、効果的なコラボレーションツールの必要性は今まで以上に高まっています。 Wrikeを導入すれば、チームは場所を問わずシームレスに仕事をすることができます。

Wrikeを使用して、安全で系統化されたデジタルな作業スペースをクラウド上に作成しましょう。 Wrikeのプロジェクト管理プラットフォームは、ファイルや詳細情報を、個別に設定した権限を使用して安全に保存するのに最適です。

Wrikeのカスタムフィールドリクエストフォームやツールを使用して、他のメンバーとさらに効率よく作業することができます。 これらのツールにより、メールのやりとりが減る、リアルタイムで提案を行う、といったことも可能になります。

Wrikeの2週間の無料トライアルで、2022年のプロジェクト管理をスタートさせましょう。